きみがしぬまでの ごふんかん
ぼくはぼんやり ほしをみていた
とてもとてもさむいまふゆのよる

きみはゆるゆる ほほえみながら
ぼくをみつめて こういったんだ
「あたしのしぬとこ じっとみていて」

きみはのどから ちをふきだして
くるりくるくる おどりつづけた
たいくつなひとりしばいのはじまり

「みてよみてみて あたししぬのよ
めをそむけずに じっとみていて
それがあなたにできるただひとつのこと」

きみがしぬまでの ごふんかん
ぼくはぼんやり ほしをみていた
よがあけぬまに はやくかえろう




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