![]() これが映画で有名な「シュリ」 ![]() 優遇されてる熱帯雨林フロア ![]() サメ充実の大水槽 |
韓国随一のアミューズメント系水族館ソウルの江南地区に2000年誕生したCOEX Mall(コエックス・モール)は、数多くのショップやレストラン、シネコンなどが集まる複合アミューズメント施設。そしてここに、韓国最大規模の水族館「COEXアクアリウム」がある。 明るいエントランスから施設内に足を踏み入れると、まずは朝鮮半島固有魚の水槽が並ぶ。展示はもっぱら淡水魚が主で、映画のタイトルになった「シュリ」も実物を見ることができる。また北朝鮮に生息するさかなの水槽もあり、大きなナマズのところには「北朝鮮では食料問題解決のために養殖されている」などという説明がある。 奥に進むと旅客機の搭乗口をかたどった入り口があり、そこから「世界の七つの海を一周」といったコンセプトのメイン展示が続く。ただし最初に目に入るのは(海ではなく)ジャングルをイメージしたアマゾン水槽。ピラルク、アロワナをはじめとする定番の淡水熱帯魚が、広々としたフロアに数多く展示されている。 この調子で七つの海すべてが展示されてるのなら、いったい総面積はどれくらいになるのだろう……と思うほど充実したアマゾンフロアだが、実は他の地域の展示はそれほど広くはなく、地中海や紅海、北極・南極海などは1水槽ですませている。このへん、思い切りいいというかなんというか。 アマゾンフロアと並んで力が入っているのは、やはり太平洋の巨大水槽である。大型のサメがうようよ泳ぐ回遊槽は深さこそさほど感じないものの、奥行きが広く大迫力。水槽内部をくぐり抜けるトンネルもU字型という珍しい構造をしており、動く歩道までしつらえてあった。まあこの動く歩道、かなり小刻みに揺れるのだが。 ちなみにこの巨大水槽は施設の隣にあるシーフードレストラン「DEEP SEA」に隣接しており、食事をしながら水槽を鑑賞することもできる。商売上手である。 イルカやアシカといった海獣類が見当たらないのが気になった以外は、日本の大型水族館と遜色ない充実した施設であった。入場料の14500ウォン(訪問時1ウォンは約0.1円)は韓国の物価を考えるとかなり高額だが、それに見合う内容を持った完成度の高い水族館と言えるだろう。 |