二見シーパラダイス

訪問日:19990318

無愛想。
入口近くでゴマおでむかえ。
本番見られず残念。
ミョーにかわいいアシカショー舞台
ぼてぼて。
寝ているようだがゴマのショー

ジャングル抜けたら海獣ざんまい


 JR二見浦駅から、有名な夫婦岩を目指して徒歩15分。ここに二見シーパラダイスという水族館がある。だが水族館というよりは、「海獣館」と言ったほうが正しいかもしれない。そう、ここのメインはさかなより海獣たちなのだ。なかでも一番の呼びものは「アカンベーをするゾウアザラシ」らしい。アカンベーっつっても、前肢を目の下に持ってきて舌を出すだけなのだが。
 館内へ入ると、いきなりうっそうとしたジャングル。ほとんど熱帯植物園である。その中に、アマゾン系の熱帯淡水魚が展示されている。なぜかカエルが充実していて、世界最大のカエル「ゴライアスガエル」もいた。説明によると体長40センチとのことだが、それは足を最大限に伸ばした時の長さで、ちんまりうずくまってる姿はよく庭なんかに置いてある焼き物のカエルみたいであった。
 順路を進むと次は回遊槽。カンパチやタイにまじって、スナメリがなにげなく混じっていたので驚く。ワタシが見たときスナメリはカンパチとじゃれていて……というか、明らかにカンパチをいじめていた。水槽の縁にハナでぎゅーっと押し付けたりして。ストレスたまってんのか。ちなみにこの水槽の餌付けショーは、マリンガールじゃなくて海女さんがやることになっている。海女フェチは急げ!……といっても、白装束じゃなくてウエットスーツだが。ちぇ。
 一般水槽には飼育日数の日本記録を更新中のノコギリエイをはじめとして、それなりに面白い魚がいる。でも水槽の表示と中に入ってる魚とが食い違ってたり、説明がなかったりするのはちょっとマイナスか。
 野外には件のゾウアザラシやセイウチ、ゴマフアザラシ、そして自由に触らせてくれるイルカがいる。ここの海獣たちはすべてショー要員で、ゴマフアザラシもボールを取ったりハーモニカを吹いたりさせられていた。ワタシは時間が折り合わなくて見なかったのだが、アシカショーも当然のごとくある。なんかステージがとてつもなくリリカルだったぞ。お菓子の家みたいで。
 熱帯淡水魚と海獣ショーというピンポイントな施設ではあるが、それらが好きならば楽しめる施設であろう。よく見ると片目が開いてない海獣が何頭かいて、それがちょっと痛々しいんだけれど。



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