![]() 客人を待ちうけるゴマ兄弟 ![]() あたりを照らすハリセンボン ![]() たまたま顔を出したワモンアザラシの子 |
番外地ではゴマフアザラシも凶暴網走である。限られた先入観だけでその土地について語るのはよくないことだが、網走と言われたら「ああ来てしまった、こんな番外地に」と思ってしまうのは人情である。そういえばさっき潮健児とすれちがったような気がする。 訪れた日はかなりの陽気で、オホーツクの流氷もかなり戻ってしまったらしい。しかしそれでも海岸沿いの眺めは絶景だ。そして、そんなロストワールドにも、水族館はちゃんと存在する。 ここオホーツク水族館を訪れると、入口近くでゴマフアザラシの群れが迎えてくれる。迎えてくれるといっても、プールの中でゴロゴロしてるだけだが。 客がエサ(カンに魚が5、6匹入ってる。ひとカン100円)をやれるようになってるので、ワタシもためしにやってみようとカンを手に取る。だがアザラシたち、カンが視界に入っただけでものすごい騒ぎ。魚をつかんだ腕ごと持っていかれるかと思うほどの勢いで食らいついてくる。アザラシを「ぬいぐるみみたいでキュート(はーと)」と思ってるヒトは、ぜひここに来てエサをやるとよい。あなたのアザラシ観が確実に変わるだろう。ワタシはマジで身の危険を感じた。いやまあ、館内にいるワモンアザラシの子供はホントにかわいいのだが。一匹裏手から顔を出してたので、直にさわっちゃったよ。 一方、館内のメダマは流氷の天使・クリオネ(この「流氷の天使」というのは商標登録されているらしいがホントだろうか)。さすがにここは本場だけあって、数もたくさんいるし各個体もデカい。他の地方(東京含む)での特別展で見る死にかけのクリオネとは格が違う。 他にもなぜかウミヘビにこだわったパネル展示とか、ハリセンボンの水槽の横に置いてあるフグちょうちんとか(確かに、ふくれてる状態のハリセンボンって水槽内では見られないからなあ)、シェル石油とタイアップしているらしい貝殻コーナーとか、そこはかとなくいい味の展示がたくさん館内にはあった。だが、どちらかというと、メインはやはり野外の海獣と言えるだろう。巨大トドもいるし(ただし、たいてい寝ている)。 そうそう、ついでに網走監獄博物館にも行ってみたのだが、そこのおみやげ屋さんで「クリオネグミ」というのを売っていたのには驚いた。クリオネの形をしていて、噛むとクリオネの味が口に広がる。……というのはウソで、本当はりんご味だが。 |