鳥羽水族館

訪問日:19990318

かなりクリア。
平面ガラスで構成された大水槽
すげーデケえ
館のアイドル・ジュゴン
割って食うのか
なんとなくマヌケなので撮った公衆電話

水族たちのショッピングモール


 鳥羽駅から歩いて10分、いやでも目に入る大きな施設。ここが、恐らく敷地面積では日本一の巨大水族館と目される鳥羽水族館である。自らも「超水族館」を標榜しているだけのことはある。
 館内には広い通路が一本通っていて、各フロアはその通路に面した形で設置されている。ちょうど地下街のショッピングモールみたいな感じで、客は見たいフロアを自由に見ていけばよいことになっている。そう、この水族館には「順路」がないのだ。通路沿いにはソーダスタンドやおみやげ屋もたくさん並んでいる。これを「ゆとりある設計」と取るか、「もうけ主義」と取るかはビミョーなトコだが。
 大きな施設なので展示のすべてを解説すると本が一冊できてしまうほどだが、「コーラルリーフダイビング」というサンゴ礁水槽は特筆すべきもののひとつ。これはよくあるトンネル水槽ではなく、天井までガラス張りの平面で構成されているので、像にゆがみがなく奥行き感を堪能できる。
 あと鳥羽ならではの展示としては、巨大海獣の両巨頭・マナティとジュゴンも外せない。マナティはぼってりした灰色の肉塊というカンジで、のったりのったりと泳いではエサのレタスをふしゃふしゃと食んでいる。ジュゴンの方は美しいスズメダイといっしょに入れられていてファンタジー感を演出していたが、やっぱり人魚じゃないよなあこれ。オスとメスの2頭がいて、訪れたときには別々の水槽に飼われていたが、将来は結婚させたいという目論見だとか。
 全体的にゴージャスで、一日入り浸っても飽きない水族館ではある。だが、反面「これは!」と驚くような展示がないのも確かだ。あとちょっと気になったんだけど、車椅子のヒトが水槽の前にたどりつけないフロアがいくつかあった。先のコーラルリーフダイビングもそうだし、マナティのいるジャングルフロアも水槽の前に降りるスロープがない。入場料も超水族館級なんだから(大人2400円)、みやげ物屋を充実させるよりそっちの方を徹底してほしいと思ったのはワタシだけだろうか。


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