特別企画

愛となんたらのかんたら大会

結果発表!

 世の中のすべての映画タイトルを「愛と○○の××」にしてしまう特別企画「愛となんたらのかんたら大会」に、多数の作品応募ありがとうございました。読者のアンケート投票、ならびに主宰藤井・発起人ババちゃんの独断による受賞作は以下のとおりです。

大 賞
  • 大日本帝国→愛と戦争のわが民族
    fromBAZIL「CLUB BUILD-GAMO」主宰)

  • 佳 作
  • 新世紀エヴァンゲリオン→愛と暴走の決戦兵器
    fromプリベッチ

  • ダイ・ハード→愛は女房を救う
    ダイ・ハード2→愛は他人の乗ってる飛行機よりもやはり女房の乗ってる飛行機を救う
    ダイ・ハード3→愛も3度目ともなると女房を救ってばかりじゃマンネリと言われる
    fromJFカサイ

  • 主宰賞
  • ナインハーフ→愛と性欲では性欲の勝ち!
    fromJUN椎塚

  • ババちゃん賞
  • ミスター・ベースボール→愛と高倉健が何故か中日の監督
    from田村2:50@新潟「Oi's!!on the Web」主宰)


  • 全エントリー作品一覧
    全投票結果

    選評

     今回は本「勝手邦題」初のテーマ限定特別企画であったが、数多くの優秀な作品が集まった。このテーマのひとつの意図としては映画題名における「愛」の濫用に対するツッコミ、すなわち「何にでも“愛”ってつけてんじゃねーよ」という気分が挙げられると思うが、その意味で大賞に輝いた「大日本帝国→愛と戦争のわが民族」は、「愛」という言葉の空虚さが際立った作品といえる。題材に『大日本帝国』という、大作なのに誰も観てないようなシブい作品を持ってきたのも勝因だろう(西郷輝彦が田中角栄の役やってるのってこの映画だっけ?)
    (補足:BAZILさんによると『小説吉田学校』だそうです。)
     「新世紀エヴァンゲリオン→愛と暴走の決戦兵器」は、やはり題材の勝利か。「暴走」は『エヴァ』を最も端的に表すキーワードである。でもあの監督の傍若無人はだれか止めろ。
     「ダイ・ハード→愛は女房を救う(他)」は三段オチの妙。言われてみると、あの女房のいるところではいったい何人死んでるのか。すげえ疫病神なのかもしれない。
     主宰が独断で選ぶ「主宰賞」には、上3作と順位を最後まで争った「ナインハーフ→愛と性欲では性欲の勝ち!」を採った。実はババちゃんも最初はこれを推すつもりだったが、奥さんのベベちゃんに睨まれてやめたのだそうである。「愛と○○の××」という基本型は外しているが、有無を言わせぬ説得力で受賞となった。
     本企画の発案者であるババちゃん(「ぱおにゃんオンライン・マガジン」主宰)は、名古屋在住ということもあって「ミスター・ベースボール→愛と高倉健が何故か中日の監督」を選択。「愛と」の部分とそれ以下とが全然カンケーないところが趣深い。
     このほか、名作を身もフタもないタイトルで断じた「卒業→愛と母娘(おやこ)どんぶりの与太噺(JunShiizuka氏)」や、なんだかよくわからないけど迫力のある「グッドモーニングベトナム→愛殺!ベトナム」いおしん氏の作品、ヒネリは感じられないものの作品内容をよく表していて実際の邦題にも使えそうな「ナチュラルボーンキラーズ→愛と狂気の茶番劇(洲狼人氏)」「天使の涙→愛と殺りくの広角レンズ(さる氏)」などが選外ながら印象に残った。(主宰 藤井 浩)


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