勝手邦題 特別企画 2003年・秋
およそ名作と呼ばれる文芸には、必ずエロス(性)とタナトス(死)の要素が含まれるといわれる。特にエロスは、人間のすべての活動の原動力となる重要なテーマだ。エロスのない映画は無価値である。いや、エロスのない映画などこの世にはない!
あらゆる映画に潜む「エロス」を探り出し、それにふさわしいタイトルを付与すること。それが今回の勝手邦題特別企画「勝手ロマン邦題」の使命である。
要 綱
●映画のタイトルを、下記の例にならってエロく改変してください。
注)投稿は「“にっかつロマンポルノ”のタイトルをもじる」必要はありません。自由な発想でロマン邦題を完成させてください。
例)
マトリックス→
バーチャル縄吊りファック・あぶない出会い系
火垂るの墓→
ロリータ・スカトロ地獄
パーフェクト・ストーム→
濡れ濡れ野郎船・船長はマグロ好き
●投稿受付期間中は、ひとり何作でも応募可能です。
●投稿作品は、随時当サイトにて公開いたします。
●投稿受付期間終了後、アンケートによる作品選考を行い、その得票数をもとに優秀賞を決定します。受賞者には当サイトより恒例「もらってもうれしいんだかなんだかよくわかんないもの」が授与されます。
結 果 発 表
大 賞
くまのプーさん→
欲望に濡れた蜜壷
from
Dr.Marine
魔女の宅急便→
宅配美少女・またがらせて 〜私、これしか売るものがないんです〜
from だりさ(
「ごじやうだんでせうダリねこさん」
主宰)
佳 作
ジャックと豆の木→
豆いじり 〜昇 天〜
from かつゆき
風の谷のナウシカ→
胸の谷間の小さな獣
from だりさ(
「ごじやうだんでせうダリねこさん」
主宰)
クリムゾンタイド→
初めてのかんちょう 〜もう我慢できない〜
from かつゆき
となりのトトロ→
少女のいけない冒険・繁みの奥にひそむけだもの
from だりさ(
「ごじやうだんでせうダリねこさん」
主宰)
ジョーズ→
裂かれた下半身 赤いしたたり
from
Dr.Marine
千と千尋の神隠し→
ママは牝豚・飢えたケダモノ
from ゼッカ
主宰賞
スターシップ・トゥルーパーズ→
集団恥辱・虫けらのように
from うどん屋
マルコビッチの穴→
七階半壁の裏穴
from えむたか
選 評
かねてより
下ネタ上等
で運営してきた当『勝手邦題』が、満を持して募集した今年の特別企画。紳士淑女からの
熱くほとばしるような秀作
が集まって、主宰としてもうれしさのあまり
何かちょっと出そう
である。
大賞
はアンケート投票によるランキングで最後まで首位を争い、ついに同立一位となった
「くまのプーさん→欲望に濡れた蜜壷」
および
「魔女の宅急便→宅配美少女・またがらせて 〜私、これしか売るものがないんです〜」
。両者とも、こどもから大人まで愛されるキャラクターを題材に持ってきたところに、本企画のキモである
「底意地の悪さ」
が光っている。特にくまのプーさん、
下半身はだか
のファッションといい、限りなくハクチに近い独特のしゃべり方といい、よくよく見れば
フェチ好み
のキャラである。
僅差接戦の投票結果ではあったが、今回は大賞以下の上位6作品を
佳作
とした。こちらもジブリネタ、童話ネタをエロに転化することで支持を得た作品が多いが、そんななか
「クリムゾンタイド→初めてのかんちょう 〜もう我慢できない〜」
は潜水艦映画の
せっぱつまった感じ
をよく表していて
肛姦
もとい
好感
が持てる。
主宰・藤井が勝手に選ぶ
主宰賞
には、
「スターシップ・トゥルーパーズ→集団恥辱・虫けらのように」
と
「マルコビッチの穴→七階半壁の裏穴」
を選出。前者は
ほんとうにそういう映画
なんだから仕方がないという点、後者は名作
『四畳半襖の下張』
を巧みにもじったスマートさを評価した。
下ネタをシャレとして昇華させるのは、実は非常に難しい。下品すぎては野暮だし、かといって理に落ちても面白くない。今回の特別企画に集まった作品を見て、参加者の知的レベルの高さをあらためて確認した次第である。
エントリー作品一覧
投票結果
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